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滋賀県野洲市の廃墟マンション、築47年とは思えぬ老朽化
滋賀県野洲市の廃墟マンションのニュースを見てびっくり。
築47年でここまで老朽化っつうか劣化する?
問題のマンションは築47年の鉄骨3階建て。
10年ほど前から住人がいなくなり廃墟になってしまい問題になっているそう。
壁は落下し、床・階段は腐食、落下の危険性もあるという。
さらにこの廃墟マンション、昨年(2018年)6月の大阪北部地震の際にマンションを覆っていた茶色の壁が一気に崩落。
これにより一層劣化が進む。
更にその後、9月の台風21号の際の強風と大雨でベランダ部分が崩落して傾いていく・・・
隣の集合住宅、人が住んでるのだろうか?
崩落+アスベストの恐怖+所有者が不明
それだけじゃなく、野洲市の調査では鉄骨の吹き付け剤から国の基準値(0.1%)を大きく超える28.4%のアスベストが検出された。
近隣住民にとってはエライ迷惑なことで、いつ何が落下するかわからないもんだからあまり近くを通らないようにしたり、アスベストで健康被害の心配をしたり・・・
特に風が強い日でなくても、錆びきっているので壁が落ちてくるのだという。
そんな厄介なもん、とっとと取り壊せばいいじゃん、と思う。
が、しかし、
所有権の絡みがあって取り壊せないのだそう。
所有者のうちの3名ほどに連絡がつかないという。
このマンションの所有者は全部で9人。
取り壊しや解体には9人全員の同意が必要なのだそう。
野洲市は行政代執行とやらを視野に入れて「特定空き家」に認定したそうです。
でも、解体までにはまだまだ時間もかかり費用も莫大。
映像で見る限り、このマンションの老朽化っぷりがハンパない。
とても47歳には見えないわぁ~、、、何かの事件現場みたい。
気になる解体費用、これって所有者負担・・・
で、この危険な廃墟マンション、所有者の同意問題だけでなく解体費用の問題もある。
このマンションの解体にかかる費用は最大で5000万円。
アスベストが検出されているのでその撤去費用で高くなっているそう。
で、この5000万円を所有者の9人で割ると一人あたりの負担は
500万円以上・・・
いきなり500万って言われても・・・
倒産で行方が知れない人物にとても請求できる金額ではない。
一部の所有者は自分達で自主解体の意思を表明していて、自分達で解体しながら行政代執行の手続きを求めるそうです。
行政代執行になると解体は早くても今年の11月。
しかも、行政代執行だから解体費用に税金が使われる。
もちろん、行政側は所有者に請求はするそうですが、全額回収は難しい。
このマンションの解体に税金が投入されたら、他の古いマンションとか真似してしまわないか?
そんな前例、作りたくないだろうしな。
廃墟になった経緯、きっかけは雨漏り?
所有者の一人によると、このマンションがこんな廃墟になってしまうキッカケは雨漏りだという・・・
は?って感じっすが。
10年ほど前から雨漏りがひどくて住人がどんどん出て行ってこのような状況になってしまったそう。
とはいえ、この所有者もこのマンションに住んだことはないため詳しい経緯は不明。
他の所有者に話を聞いても、
「父が持っていたのを相続しただけだから全然わからない」
とか
「頻繁に所有者が変わっているのでわからない」
とか・・・
要は原因はわからない(現時点では)
野洲市長によるとこのマンションに管理組合はなく管理会社による修繕などもなし。
築47年はマンションの建物としての耐用年数のリミット
築47年、確かにド中古だけどマンションの寿命から言えばまだまだいけるハズ。
47年ってちょうど資産価値としてのマンションの期限。
耐用年数が約47年なので、47年経ったらマンションは建物の資産価値としてはゼロになるという説明をマンション探しのセミナーで聞きました。
でも、この47年というのが今イチよくわからなくて・・・
築50年越えの中古マンションだって強気な価格でいっぱい市場に出てるじゃないですか。
私はマンション探しのときに、築年数をどこまで妥協して良いかわからずほんとに悩みました。
マンションの寿命が自分の寿命より長ければ良いけど
練馬・板橋で比較的お手頃価格で売りに出ていた中古マンションは築30年前後のものが多かったのですが。
マンションの方が長生きであってくれれば良いけど、サイアク自分が動けなくなった時点でマンションの取り壊しとかになったら?
築30年前後の物件を内見したあと、たいていその夜は数十年後、老朽化したマンションで取り壊しの話が持ち上がっているのに私が寝たきり老人になって話を進めることができず、皆に迷惑かけてる、というイヤ~な妄想をしてしまったものです。
マンションは100年はもつ、と不動産屋は言うけれど・・・
獅子マンションでおなじみのD不動産の営業のオジさんは
「戦後のマンションであれば100年くらいはもつ」とよく言ってましたが、一方で
「マンションの寿命は管理状態で変わる」という説もあり。
野洲市のマンションが47年でここまで老朽化したのは適切な管理がされず放置状態だった、ということもあるだろうけど鉄骨造り、というのも関係しているのか?
っていうか、鉄骨でもマンションっていうのね。
マンションってコンクリートのものを言うのかと思ったよ。
そして誰もいなくなった・・・何で?
それにしても9人の所有者がいて何で10年も前から住人が一人もいなくなったのか?
それがすごくミステリーじゃないですか?
所有者9人の中には法人名義もあれば個人所有もあるという。
個人にしろ法人にしろ、せっかく手に入れた物件を放置状態にするって考えられないんだけど。
「あれ、買ったの忘れてたぁ~、テヘペロ」ってこともないだろうしな。
それとも滋賀県野洲市ってとこは物件がメチャクチャ安くて、ウチラのマンション所有と意味が違うのだろうか?
カンタンに取り壊しもできないとなると、もう、この不気味なビジュアルを利用してホラー映画かゾンビ映画にでも使うってのはどうだろう?
『カメラを止めるな』、みたいなのがリアルに作れそうじゃないですか?
でも、床や階段が抜け落ちてる状態だからなぁ・・・撮影は命がけだ。
それにしてもマンションの寿命は相変わらず謎です。
追記ーーーー(2月19日)
このマンションは現在、所有者最後の一人が倒産により確認が取れない状況のようです。
この記事を書いた人
都内賃貸から隣接する埼玉4区に分譲を買い引っ越したものの、ビックリするくらいこの街が馴染めず、現在絶賛外出恐怖症。埼玉4区適応障害の東京ホームシック。ガチで東京リターンを模索中・・・しかし、首都圏相変わらずの物件価格高。年齢的に賃貸は無理ぽ。住宅ローンに最も嫌われるフリーランスのお一人さまは今後どうする?