渡哲也が死去されワイドショーはこぞってその死を悼むわけだが・・・
渡哲也、と言えば必ず出てくるのが、
石原裕次郎
そして
舘ひろし
そして、そして、渡哲也、石原裕次郎、舘ひろしが揃うと話は大抵この番組
西部警察の話題になる。
西部警察の話になると必ずコメンテーター達が
「今では考えられないすごい刑事ドラマだった」
という・・・
確かに西部警察、すごかった・・・
ホントに今じゃ考えられないようなすごいアタマの悪い刑事ドラマだった。
アタマが悪い、と言って語弊があるのなら単細胞と言い換えよう。
とにかく、街中を戦車で走らせ、そこかしこで銃撃戦やって、やったらめったらバッコンバッコン爆発させるだけの世にも笑える刑事ドラマだった記憶がある。
石原裕次郎扮する警察署の署長はいつもダンディなスーツ姿で現場には行かず署から指示を出す(だけ)。
で、その部下の課長かなんかの渡哲也はこれまたダンディなスーツ姿でこちらはマタギのような鉄砲かついで署長の指示のもとに現場に急行そして新人刑事というより暴走族のナレの果てのような舘ひろし扮するヒラの刑事達に指示を出す。
という石原プロを地で行く縦社会。
また、刑事役の俳優たちが人相もアタマも悪そうでどうも行政のもとに治安を守る、というのが感じられずワタシはつい犯人の方に肩入れしそうになった記憶がある、と言ってもちゃんと観てないのでよく覚えてないけど。
とにかくやたら爆発させるのが好きだったよね、この番組。
よくこんな爆発だけが売りみたいな刑事ドラマがヒットしたよなぁ、と感心してしまう。
リアリティ度外視なのはともかく、街中にいきなり戦車が現れたら一署長の権限じゃどうにもならないだろうし。
殉職した刑事があんだけいて(あ、これは太陽にほえろの方か、どれも似たりよったりでよくわからん)トップがお咎め無しなのもおかしいし、フツー降格だよね。
で、最後は渡哲也が殉死でしょ、で、その遺体に向かって石原裕次郎が語りかけて涙流して・・・
こういうのをテレビのコメンテーターは
男のロマン
と言ってる人が多いのですが、こういうのが男のロマンなのでしょうか?
あと、石原裕次郎が大病した時に渡哲也が「裕次郎に何かあったら自分も殉じたい」と言っていたエピソード。
「男のロマン」だの「男の友情」だの言われてますが40近くになって自分にも家族がいるのにそう言う発想になりますかね?
西部警察での渡哲也のトレードマークともいえるこの角刈りにサングラス、これもカッコいいだの男のロマンだのと言っていたコメンテーターがいたけど。
渡哲也は西部警察より前だと思いますが浮浪雲というジョージ秋山原作のコメディドラマでヘンなちょんまげに女ものの着物の着流し姿の方が数百倍も素敵だと思うのですが。
このドラマ、女房役で桃井かおりも出ていて面白かった。
ちなみにこの浮浪雲はビートたけし&大原麗子のバージョンもありますが、断然渡哲也&桃井かおりの方が面白い。
いずれにしろ、ワタシは男のロマンってものがわからんままに人生終えるのでしょうねぇ。
それで結構っす。
この記事を書いた人
都内賃貸から隣接する埼玉4区に分譲を買い引っ越したものの、ビックリするくらいこの街が馴染めず、現在絶賛外出恐怖症。埼玉4区適応障害の東京ホームシック。ガチで東京リターンを模索中・・・しかし、首都圏相変わらずの物件価格高。年齢的に賃貸は無理ぽ。住宅ローンに最も嫌われるフリーランスのお一人さまは今後どうする?